●主旨
レコードでは、LPとEP(シングル)の音が違うのは一般的である。
家庭で楽しむため片面20分に詰め込む「LP」と、
ラジオやジュークボックスでかかった時のインパクトが重要な「EP」の音造りはおのずと異なる。
古い例で恐縮だが、低音のレベルが大きく溝ピッチが苦しい
「Come Together / The Beatles」を例に音を比較する。

●結果
データからも試聴からも、EPの音の大きさと低音強調の音造りが確認できた。

●サンプル比較レコード

・LP:Abbey Road / The Beatles:AP-8815のA面1曲目
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・EP:Come Together / The Beatles:AR-2400のA面
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●サンプル曲の取り込み方法
プレーヤー:Victor TT-81 + Ortfon 2M Blue PHONO-EQ:YAMAHA C-70
AU-IF:SONY PCM-M10 96kHz/24bit
 FFT:WaveSpectraで1分ピークホールド ポイント数16k、波形:Audacity

●周波数スペクトラムと信号波形

〇周波数スペクトラム
ベースが定位するLchのデータ

・LP:Abbey Road / The Beatles:AP-8815のA面1曲目
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・EP:Come Together / The Beatles:AR-2400のA面
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〇信号波形

・LP:Abbey Road / The Beatles:AP-8815のA面1曲目
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・EP:Come Together / The Beatles:AR-2400のA面
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